【失敗例に学ぶ】新築区分マンション投資で失敗

失敗例に学ぶ

他人の失敗例を知り、そこから学ぶのは何事においても大事です。
なぜなら「成功はアート,失敗はサイエンス」だからです。

成功というのは、その人固有の性質や環境、関わる人間、その時代・タイミング、運など様々な要素から出来ているので、成功者のやり方をそのまま真似しても、同じような成功を手にすることは難しいものです。
しかしその反対に失敗というのは、本人や関係者、時代や運が変わろうとも、失敗したポイントや行動を真似すると同じように失敗してしまいます。
だから「成功はアート(芸術),失敗はサイエンス(科学)」と言われています。

不動産投資でも、『成功者の真似』ではなく『失敗例を知り,真似しない事』が成功への近道です。
一緒に失敗例を学んでゆきましょう。

救いようがないダメ物件

今回、勉強の参考とした動画はこちらです。

神奈川県に在住の年収750万円の39歳サラリーマン。奥様(パート)と子供3人が居るという方の事例です。

新築の区分マンションを購入

2016年10月に東京都練馬区で、新築の区分マンションを購入

①東京都練馬区 新築区分マンション
利回りは3.53%
物件価格は2470万円
融資金額は2390万円
融資条件は金利1.7%期間35年

続けて2016年11月にもう2つ目の新築区分マンションを購入

②東京都荒川区 新築区分マンション
利回りは3.51%
物件価格は2790万円
融資金額は2690万円
融資条件は金利2.0%期間35年

購入した目的は 節税 との事 ・・・。

新築区分マンションの営業マンが営業トークしている姿が目に浮かびます。

※この売り文句、真に受けないでくださいね!

節税になりますよ! 生命保険がわりにもなります!
そして更にローン完済後にはこのマンションがあなたの物になります!
素晴らしいでしょう!
今週だけ特別期間中で、仲介手数料は当社負担の無料でご案内できます。
他に買いたいという方もおられますのでお急ぎ下さい!!

※この売り文句、真に受けないでくださいね!

さて、満室家賃収入を計算すると
①のほうは年間87.2万円(2470万円×3.53%)
②のほうは年間98.0万円(2790万円×3.51%)
合計185.2万円です。

年間の返済額を計算すると
(※返済額は私はこのサイトを使って計算することが多いです。)
①のほうは90.6万円
②のほうは107.9万円
合計198.5万円です。

年間家賃収入185.2万円に対し、
年間返済額は198.5万円で、
年間13.3万円の出費になっています。

月になおすと毎月1万1000円程度の出費です。

節税になるとは言え、毎月1万円ちょい毎月手取りから減っていくのは大変なストレスがあります。

満室なのに! ですからね。
空室期間はもっと出費が発生します。

私がここでやった程度の簡単なシミュレーション計算もしていなかったんでしょうね。

相談者本人も言っているとおり、手出しが発生してストレスになっている時点で、この投資は失敗です。

この失敗例から学べるもの

この失敗例から学べるのは色々ありますが特には

・不動産投資初心者が、利回り3.5%なんていう低利回りで物件を買ってはいけないという事

・満室でも手出しが発生するというのは、大変なストレスがあるという事

・「節税」「生命保険がわり」という営業トークに乗せられて買ってはいけないという事

・シミュレーション計算を自分でやっていない。もしくは自分で出来ないのは論外という事

 

・・・。
書いててアホらしくなりました。

 

2016年の物件価格は安かったので、もし2022年現在まで保有していたとしたら、キャピタルゲイン(売却益)は得られたのでは!? については、表面利回り3.5%は現在の相場でも割高なので、それもナイでしょう。