人気の海外ETF、VTとVOOを比較してゆきます。
私は現在VOOをメインに、S&P500インデックス商品のみに投資を行っています。 しかし、他にも魅力的なETFはありますので、後学のために比較&シミュレーションしてみます。
※投資信託派の方へ
このVTとVOOの比較は『VT=楽天全世界株式インデックス』『VOO=iFreeS&P500インデックス』と読み替えてもらえれば、その比較とほぼ同じになります。
Contents
それぞれの特徴
SBI証券のETF 情報によると
VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場を投資対象とし、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(同インデックス)に連動した投資成果を目指す。同インデックスは全世界の大型、中型、小型株の市場パフォーマンスを測定し、先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成されている。
VOO バンガード・S&P 500 ETF
総額が大きい米国株式を構成銘柄とするS&P 500指数(同インデックス)の投資パフォーマンスに連動する投資成果を目指す。同インデックスは 、米国の主要業種を代表する大型株500銘柄で構成され、米国株式市場のパフォー マンスを表すベンチマークとして知られる。
つまり、平たく言うとこうです⇩
VT =地球上の株全てをギュッとまとめた株(ETF)
VOO =アメリカの上位500社の株をギュッとまとめた株(ETF)
先日比べてみた、VTIとVOOは、ほぼ同じというか全く同じと言って良いほどの動きでしたが、
VTとVOOではどうなんでしょうか。比べてみます。
以下、2つのどちらを購入しようか迷っている方の判断材料の足しになれば幸いです。
・これからもアメリカが世界経済を引っ張ってゆくよ。と思う方はVOO
・新興国の中で頭角を現す国が出てきたり、アメリカ以外の先進国が勢力をつける可能性も高い。と思う方はVT。
・世界の人口はまだ増えるんだから、それにそっくりそのまま乗っかるのが一番良いんだよ。と思う方はVT。
それで、どっちが儲けられるの?
大阪弁でいうと「儲かるのはどっちやねん?」
今後どっちのほうが「儲かる」のかはわかりません。誰にもわかりません。バフェットにもわかりません。(いや、バフェット氏は「どう考えてもアメリカやわ」と言いそうですが。)長期積立投資ならどっちも、プラスが出るのはほぼ間違いないでしょう。
そして、「直近数年間の歴史」は「株価データ」として残っているので、この2者を同条件で比較してみます。
まずは株価(ETF価)の推移のみを比較します。
VOOは2010年9月10日からのデータしかないので、2010年9月10日のそれぞれの株価(基準価格)を100として比べてみました。
チャート⇩
結構差が出ましたね。
全体的に動きは同じで、どっちも下げるところは下げています。
2010年9月10日のそれぞれの終値を100とした場合、2018年1月22日の終値はこちら⇩
VT:182.745
VOO:255.2073
VTが1.8倍になったのに対し、VOOは2.5倍に。これだけを見るとVOOが良いですね。
次に、毎営業日積立投資したと仮定してシミュレーション
条件
・ドル資産同士の比較なので、為替変動は無考慮
・2010年9月10日~2018年1月22日まで、毎営業日に積立投資したとする。
・投資額はNISA枠と同じ120万円×約7年間=840万円とする。
・各種手数料は無考慮
・配当(分配金)は無考慮
・投資信託のように、1円単位まできっちり購入できるものとする。
結果はこちら⇩
これも下げるタイミングや上げるタイミング等は一緒ですね。
やはり、結果はVOOが上回りました。
2010年9月10日に積立投資を始めて2018年1月22日には
積立額:840万円
VT:1198万6202円
VOO:1388万5735円
これもVOOが上回りました。
まとめ
VTとVOOは投資対象が、『全世界』と『アメリカのみ』と異なるのですが、上げるタイミングや下げるは同じです。
それもそのはず、VTの中でも半分以上をアメリカ株が占めていますので、アメリカ株(VOO)と似たような動きになるのは当然の結果といえば当然です。
この結果だけで言うと、VTよりVOOのほうが、資産形成には有利ということになります。
しかし2010年~という、米国株が好調な数年間でのシミュレーションだったため、VOOが上回っただけかもしれません。
が、私にS&P500への投資を継続させようと思わせる良い材料にはなりました。
※VTも間違いなく優良な投資商品です!
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