【S&P500総論】S&P500とは、誰でもお金持ちになれる投資商品

S&P投資のススメ

S&P500とは、誰でもお金持ちになれる投資商品です。
ただし、20年以上積立投資を続けられた場合です。
長期に積立投資を続けるためには、その商品のことをよく知っていないといけません。

一緒に学んでゆきましょう。

 

Contents

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S&P500とは

「S&P500」と言えば一般的には「S&P500指数」のことを指します。

S&P500指数とは、スタンダード&プアーズ社がニューヨーク証券取引所(NYSE(ナイス ))及びNASDAQ(ナスダック)に上場している銘柄の中から代表的な500銘柄の株価を時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。

※日本ではTOPIX(東証株価指数)がこの 時価総額加重平均型株価指数として有名です。値動きの激しい小規模な株の影響を受ける心配が少ないのがこの時価総額加重平均型株価指数の利点の1つです。

米国株式市場の動きを表す指数として用いられています。
(早い話が、TOPIX(東証株価指数)の米国版がS&P500です。)
(S&P500の日本版がTOPIX。と言うほうが正しいかもしれませんが)

NYダウとS&P500の違い

テレビ等では、米国株式市場の動きを表す指数としては「NYダウ」が主に取り上げられていますよね。米国株投資をしていない人にとっては、「S&P500」よりも「NYダウ」のほうが馴染みがあります。

それでは、この「NYダウ」と「S&P500」にはどのような違いがのあるのでしょうか。

NYダウ

現在のNYダウ(ダウ工業株30種平均株価)組入銘柄がこちらです。
※2018年4月 時点

ティッカー社名大雑把な説明
AAPLアップルiphoneの会社
AXPアメリカン エキスプレスクレジットカード会社
BAボーイング飛行機作ってる会社
CATキャタピラーブルドーザーとか作ってる会社
CSCOシスコシステムズルーターとかワイヤレスLANとかを開発した会社
CVXシェブロン石油掘って売ってる会社
DISウォルト ディズニーミッキーマウスを生んだ会社
DWDTダウ・デュポン化学メーカー。ウエットスーツの素材であるネオプレンも開発。
GEゼネラル エレクトリックエジソンが作った会社。航空機エンジンや機器開発の他幅広い事業展開
GSゴールドマン サックス グループ金融会社
HDホーム デポ住宅資材建材のホームセンター。小売りチェーン
IBMIBMコンピューター作ってる会社
INTCインテルパソコンのCPU作ってる会社
JNJジョンソン エンド ジョンソン薬品メーカー
JPMJPモルガン チェース金融会社
KOコカコーラ飲料メーカー
MCDマクドナルドファストフード店
MMMスリーエム総合化学メーカー。ふせんや両面テープだけじゃない。
MRKメルク製薬会社
MSFTマイクロソフトWindows作ってる会社
NKEナイキスポーツ用品ブランド
PFEファイザー製薬会社
PGプロクター アンド ギャンブル日用品メーカー。洗剤とか
TRVトラベラーズ カンパニーズ保険会社
UNHユナイテッドヘルス グループ保険事業&医療サービス
UTXユナイテッド テクノロジーズ航空機エンジンやヘリコプター作ってる会社。航空宇宙部門もあり
Vビザクレジットカード会社
VZベライゾン コミュニケーションズ電気通信事業会社
WMTウォルマート ストアーズスーパーマーケットチェーン
XOMエクソンモービル石油開発・ガソリンスタンド

 

S&P500

対して、現在のS&P500時価総額上位30社がこちらです。
※2018年4月 時点

ティッカー社名大雑把な説明
AAPLアップルiphoneの会社
AMZNアマゾン・ドット・コムネットショップ「amazon」
MSFTマイクロソフトwindowsの会社
FBフェイスブックSNS「facebook」の会社
JPMJPモルガン・チュース・アンド・カンパニー金融会社
JNJジョンソン&ジョンソン製薬会社。医薬品・ヘルスケア製品
XOMエクソン・モービルエネルギー開発・ガソリンスタンド
GOOGLグーグルインターネット関連製品・サービスを開発
BACバンク・オブ・アメリカ銀行。金融会社
BRK-Bバークシャー・ハサウェイバフェットの投資会社
WMTウォルマート・ストアズスーパーマーケット
WFCウェルズ・ファーゴ銀行。金融会社
INTCインテル半導体チップ(パソコンの心臓部)を作っている会社。
CVSシェブロンガソリンスタンド。エネルギー開発
UNHユナイテッドヘルス・グループ医療保険会社
Vビザクレジットカード会社
PFEファイザー製薬会社。医療用医薬品
CSCOシスコ・システムズネットワーク製品開発する会社
HDホーム・デポホームセンター
TAT&T携帯電話通信会社
VZベライゾン・コミュニケーションズ通信サービス業者
BAボーイング飛行機製造してる会社
ORCLオラクルソフトウェア開発してる会社
KOコカ・コーラ清涼飲料水メーカー
PGプロクター&ギャンブル洗剤や消臭剤を作っている会社
MAマスターカードクレジットカード会社
Cシティグループ金融サービス業者
MRKメルク製薬会社(医薬品・ワクチン製造)
ABBVアッヴィ製薬会社(希少疾病特化)
DISウォルト・ディズニーディズニーランドの会社

 

S&P500のほうが、より幅広い業種に分散できているような印象を受けます。

それと今後の成長著しいと考えられるAI関連銘柄・ハイテク株もS&P500のほうが多いです。

 

NYダウとS&P500の値動きを比較

単純にチャートを重ねて比較してみます。

※1985年2月~2018年4月の月間の終値をプロットしたグラフです
ダウは左軸S&P500は右軸を見てください。

重複している銘柄が多数あることからも、両者は同じような動きをしています。

ですから、投資初心者はダウもS&P500も似たようなもの。
ダウは米国の大型株30種の指標。S&P500は米国の大型株500種の指標。
その値動きに大した差はない。 と、認識しておくだけでも大丈夫です。

※「この日ダウは大きく値を下げたが、S&P500は大きく値を上げました。」なんて事はありません。下げる日は両方下げて、大きく上げる日は両方大きく上げています。


S&P500に投資するには?

S&P500に投資するには、投資信託を購入する方法、海外ETFを購入する方法、東証上場ETFを購入する方法などがあります。

投資信託

S&P500株価指数をベンチマークする投資信託はいくつかあります。
【2019年2月 時点】

・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド (信託報酬:0.0938%程度)
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500) (信託報酬:0.0968%以内)
・iFreeS&P500インデックスファンド (信託報酬:0.2475%)
・iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド (信託報酬:0.4125%程度)

2017年9月「iFreeS&P500インデックスファンド」が登場するまでは、「i-mizuho米国株式インデックス」の1商品だけでした。しかし「iFreeS&P500インデックスファンド」の登場により、「i-mizuho米国株式インデックス」も「iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド」へと名前を変え信託報酬も引き下げられました。しかし、それでも「iFreeS&P500インデックスファンド」の信託報酬0.2475%のほうが低コストです。その後、更に低コストなeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が登場→更に低コストなSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド登場(信託報酬:0.0938%程度)→それに合わせてeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬も引き下げ(信託報酬:0.0968%以内)となりました。

 

今から、S&P500投資を「投資信託」を購入する方法で行うのであれば、信託報酬がより低コストである
・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド (信託報酬:0.0938%程度)
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500) (信託報酬:0.0968%以内)
のいずれかを選ぶのが良いでしょう。

SPオヤジ個人的には
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500) (信託報酬:0.0968%以内)がオススメです。
私もこちらを購入しています。
(NISA枠を使い切るために少額投資等する場合には私も投資信託を購入します。)

 

海外ETF

【2018年4月 時点】

S&P500に連動する海外ETFはVOO,IVV,SPYの3種類があります。

ティッカー 名称 経費率 純資産※(百万米ドル)
VOO バンガードS&P500ETF 0.04% 86,404
IVV I SHARES S&P500ETF 0.04% 140,269
SPY SPDR S&P500ETFトラスト 0.09% 254,957

※純資産とは、ファンドの規模を表わす数値です。純資産が大きいほど値動きが安定します。(3つの中でもっとも小さいVOOのこの額でも他のETF商品と比べると十分すぎる程に大きいので、安定性でいうと全く問題はありません。)

正直この3つであれば、どれを選んでも良いと思います。

SPオヤジ個人的なおすすめはVOOです。
販売会社のバンガード社が(創業者の故ボーグル氏が) 個人投資家思いだからです。
私がメインで購入しているのもこのVOOです。
※VOOの経費率(保有コスト)は0.03%に引き下げられています。【2019年2月時点】

海外ETFを購入するなら、証券会社はSBI証券、楽天証券、マネックス証券が「手数料の低さ」「取扱量の多さ」から良いでしょう。
(※ちなみに私はSBI証券を利用しています。)

 

東証上場ETF

東証上場ETF「1557(SPDR S&P500 ETF)」を買うという方法もあります。

1557とは大雑把にいうと、米国ETFである「SPY」を東証でも買えるようにしてくれた日本人個人投資家向けの商品。

カブドットコムを使えば手数料無料で購入できます。ドルを用意する必要もありませんので、S&P500に少額投資をしたい方には向いています。

しかし、あくまでも「1557」という商品は日本人個人投資家向けの商品です。ですから、機関は購入していません。そのため出来高が低く、約定しずらい印象です。

 

結局S&P500投資はどれの方法がオススメなの?

「S&P500に投資するにしても方法が色々あるのはわかったけど、初心者にはどれがオススメなの?もうSPオヤジが1つに決めてよ!」と言われたとしたら、こう答えます。

「投資信託のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)がオススメです」

 

私は海外ETF(のVOO)をメインに購入していますが、初心者(投資マニア以外)には投資信託(のeMAXIS Slim S&P500)をおすすめします。

100円から購入できますし、かかる手数料などのコストも、海外ETFと投資信託ではもはやほとんど差が無いからです。

ちなみに海外ETFの、SPY, IVV, VOO はいずれも1株300ドル以上【2020年2月現在】します。
ですから、サラリーマンがコツコツと少額から積み立て投資する対象としては、不向きです。

 

じゃあなんでSPオヤジはVOO(海外ETF)をメインに購入しているの?

幸いな事に、私も妻も人並み以上の収入があり、現在月10万円以上積立投資にまわす事が出来ていますので、VOO(海外ETF)をメインに購入しています。

海外ETF購入にあたってのネックは割高な買付手数料です。しかし、NISA口座での買付ならSBI証券は「買付手数料が無料」になります。

NISA枠の年間120万円=月10万円、S&P500に投資するなら、海外ETF(VOO)にしておいても良いかもしれませんが、面倒くさい人は、投資信託のS&P500で良いと思います。

 

ですから、細かい話をすると

投資マニアになりたい人→VOO
月10万円程度以上積立投資する人→VOOでも eMAXIS Slim米国株式(S&P500)でもどっちでも
月5~10万円程度積立投資する人→VOOでも eMAXIS Slim米国株式(S&P500)でもどっちでも
月1~5万円程度積立投資する人→eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

とおすすめは分かれます。

 

最後に注意点

S&P500に全力投資する投資家が書いた記事ですので、かなりS&P500を贔屓にした内容です。そういったバイアスがかかった記事であることをご了承下さい。

しかし、S&P500(のETFや投資信託)への投資は投資の知識は不要でありながら、それなりの投資成績を残せるのでやはりおすすめです。
投資の神様「ウォーレン・バフェット」も個人投資家へはS&P500への投資を推奨しています。

 

関連記事

私は自分が取り入れてもいない投資方法をおすすめしたりはしません。事実、私は毎月45万円もの大金をS&P500ETFをメインに投資しています。

 

もしも2000年から月3万円ずつS&P500に積立投資していたらどうなったのか?シミュレーションした記事です。為替の変動も考慮したリアルなシミュレーションです。リーマンショックも疑似体験できる内容となっていますので、リーマンショックを知らない方には是非読んでいただきたい記事です。

 

万人にオススメな商品「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、海外ETFのVOOなどと同様にドル資産であることについて、詳しく説明した記事です。海外株投資に親しんでいない人には聞きなれない「為替ヘッジ」についても解説しています。

 

ドル資産が増えてくると「そんなに外貨を持って為替リスク高くなるけど大丈夫?」などという雑音が気になり始めます。私に言わせれば「日本円や円建て資産だけ持ってて大丈夫?すごいリスク高いよ?」です。外貨も円もほどよく保有するのが良いです。

 

私達は給料を『日本円』でもらってるため、海外ETFを買う時は円をドルに換えてから購入する必要があります。そのドル転は月1回で良いのか、毎週曜日を決めてやるのが良いのか、はたまた毎営業日やったほうが良いのかという疑問が沸いてきます。結論から言うと、「どれでも良い」のですが、シミュレーションすることでそれを説明しています。
(※円貨決済といって、円からそのまま米国株を買う方法もありますが、計算為替レートが割高なのでおすすめしません。)

 

万人にオススメな投資手法「S&P500投資」にもデメリットはあります。保有コスト(信託報酬・経費率)がかかることです。分散投資に親しんでいない方には聞きなれない「信託報酬・経費率」についても解説しています。

 

S&P500への積み立て投資を始めると、買付タイミングを失敗したかな?と思う事もあります。もし仮に毎月1回の積み立て投資のタイミングを10年間連続で見事に失敗しつづけたらどうなるでしょうか?をシミュレーションしてみた記事です。月1回の買付タイミングが投資成績にあたえる影響なんか僅かなものだとおわかりいただけます。

 

上記記事(S&P500積立投資で10年間『月間最高値』をつかみ続けてしまった男の末路)をお読みいただければわかるように月1回の買付タイミングが最悪でも投資成績に与える影響なんて長期では僅かなものになります。SBI証券では投資信託の買い方として毎日積立も選択できますが、私は特にオススメしません。実際やってみましたが合いませんでしたし、買付は月1回一括買付でよいと考えています。実際私も買付は月1回の一括投資を行っています。

 

米国株投資を勉強し始めると、S&P500(米国の大型株式会社500社)とVTI(米国の投資可能銘柄ほぼ全社)と、どちらに投資する方が良いのだろう?という一つの疑問が沸いてきます。結論から言うと、VTIとVOOは双子商品なのでどっちに投資してもその結果はほぼ変わりありません。迷っている時間がもったいないので、さっさとどちらかに決めてor両方買って投資を始めたほうが良いです。

 

他にも色々と書いていますので、よろしければ読んで行って下さい。

コメント

  1. S&P初心者 より:

    はじめて投稿させていただきます。
    最近S&P500について興味を持ち、検索していたところ、SPオヤジさんのブログと出会いました。初心者の私にとって、とてもわかりやすい内容で、親切に解説されていると思いました。
    初歩的な質問2点お願いします。
    1点目は、これから始めるにあたって、購入時期とかは考えた方が良いでしょうか。
    2点目は、楽天証券の口座はあるのですが、SPオヤジさんのおすすめの「SBI証券口座を開いて投資信託のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買いなさい」の方がよろしいでしょうか。
    よろしくお願いします。

    • SPオヤジ より:

      S&P初心者様
      コメントありがとうございます。

      質問1”これから始めるにあたって、購入時期とかは考えた方が良いでしょうか。”
      ➡については、積立投資なのか一括投資なのか、はたまたその他パターンかにもよりますが、

      ・積立投資を開始する。
      ・一括投資だが、株式と非株式の保有比率を決めてある。

      上記いずれか、もしくは上記の組み合わせの場合なら、購入時期は考えなくて良いです。私ならすぐさま開始します。

      上記以外なら、私は購入タイミングを当てられる特殊能力を持った人間ではないので、わかりません。

      質問2”SPオヤジさんのおすすめの「SBI証券口座を開いて投資信託のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買いなさい」の方がよろしいでしょうか。”
      ➡既に楽天証券の口座を開設しているなら楽天証券で何の問題もありません。
      SBI証券の名前を出しているのは、私がメインで使っている口座なので、細かい点までアドバイスできるからです(^^)

      これからS&P500投資を始める予定の初心者さんからの質問ありがたいです。
      質問があると、始めたての頃わからなかった内容・知りたかった内容を思い出せて、記事ネタが思い浮かぶので、ありがたいです。

      他のみなさんも、もし質問があれば、遠慮なくコメント下さい。
      即日・翌日にすぐ返事という訳にはいきませんが、私がわかる範囲でお答えいたします。

  2. 孔明 より:

    とても興味深く読ませていただきました。
    現在、有益で安定感ある資産運用方法を検討しています。国内銀行などでは金利がほぼ無く、全くうま味がありませんよね。ただ、初心者ゆえ投資やFXには当然慎重になってしまいます。減るリスクもある訳なので。

    そこで、S&P500の始めるタイミングやメリット、注意点など教えていただきたいと思います。

    • SPオヤジ より:

      コメントありがとうございます。
      私はインデックス投資以外の投資には、疎いですので、FXとかそのあたりは全くわかりません。
      ご質問のS&P500を始めるタイミングですが、
      ・積み立て投資ならいつ始めても良い。
      ・一括投資でも、ポートフォリオを組んで株式比率を決めて始めるのならいつ始めても良い。
      ・始められる準備が整っているのなら、早く始めたらよい。
      というのが持論です。
      基本右肩上がり、というのを信じるのがインデックス投資なので、早く始めたほうが当然良いという訳です。
      買ってから、下がり始めたから、「ほら言わんこっちゃない」という事態になりますが、それすらも前もってあきらめているのがインデックス投資です。
      メリットは、株価とにらめっこしなくても良い。
      注意点は、暴落時に売らない。暴落時に積み立て投資をやめない。結構上がってもリバランス以外では売らない。くらいではないですかね。