毎月積み立て投資をしていると、月間最高値付近で買ってしまう事は誰にでもあります。
しかし「あぁ~、今月は最高値付近で買っちゃったよ。最安値付近で買いたかったなぁ」と悩む人がもしおられたら、それは本当に無駄なものです。
さて、もしも10年間もの長期間に渡り、月間最高値を掴み続けてしまったら というシミュレーションを行って「月間最高値」を掴む事なんて全く怖くない。という事をお伝えしてゆきます。
シミュレーション条件
・NISA枠と同じ年間120万円(月10万円)を10年間積立投資したとします。
・運悪く120ヶ月(10年)連続で月間最高値で買付してしまったとします。
・期間は2008年12月~2018年11月の10年間です。
・投資するのはS&P500です。
・為替変動は無視します。
・各種手数料は無視します。
・1円単位まできっちりと購入(投資)できるものとします。
それではシミュレーションの結果のグラフです。
元本は120万円×10年間の1,200万円です。
S&P500投資を行い月間最高値で掴み続けてしまった場合は、なんと約2,038万円になります。
はい。
月間最高値を掴み続けることなんて全く怖くありませんね。
むしろ S&P500への積み立て投資をやめてしまい、貯金に戻ることのほうが怖いです。
逆に月間最安値で買い続けられたら?
月間最高値を掴み続けてしまっても、そんなに増える(1200万円が2038万円になる)のなら、逆に月間最安値で買い続ける事ができたらどんだけ儲かるんだよ?
気になりますよね。
こっちもちゃんとシミュレーションしました。
こちらが結果のグラフです。
元手 1,200万円
最高値 2,038万円
最安値 2,188万円
という結果になりました。
感じ方は人それぞれですが「高値掴みも、安値買いも大して変わらないな」と思われた方が多いのではないでしょうか。
10年間もの長きに渡り、月間最高値を掴んだのと、月間最安値で買えたのを比べてもこれだけしか変わりがないのです。
『毎月月初に買う』とか『毎月10日に買う』とか『月1回の買付はタイミングを見て行う』等の差なんて、ほんの小さなものになるというのがよくわかります。
結論
月間最高値を掴むことなんて怖れるに足らない小さな事です。
月間最安値で買うことも憧れるに足らない小さな事です。
最も怖いのは、S&P500への投資やインデックス投資をやめてしまう事です。
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投資の経験が浅くても、いろいろとシミュレーションをして、経験値を得ておくのは大事です。私もこの記事を書くことで(シミュレーションをやったおかげで)暴落耐性がつきました。
S&P500について、これから勉強しようと考えている方向けの最も基本的な記事がこちらです。当サイトを始めて訪れた方にもぜひ読んでいただきたいです。
この記事のコメントで、記事リクエストをいただきましたので、それに応えて書いた記事です。
こちらはシミュレーションではなく、私の運用の記録。リアルな記録です。
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コメント
2007年10月くらい(感覚的には今くらいの景気の絶頂?)からやったらどうなるのか興味があります…
もしお時間ありましたら記事にしていただけないでしょうか
どの期間を切りとってもそこまで大きく差は出ないと思われます
が、せっかくリクエストいただいたので、記事ネタに困ったらwそのうちにそんな記事も書いてみます。
コメントありがとうございます。