株をいくらで買ったかは重要ではない。「何を」「どんな割合で」持っているかが重要

投資理論

長期投資では「いくらで買ったか」はあまり重要ではありません。
それよりも重要なのは「何を」「どれだけ」持っているかです。

しかし、それは積立投資を始めたばかりの頃にはわかりにくいものです。
私もそうでした。



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積立投資”初期”には「いつ買ったか」「いくらで買ったか」の影響が大きい

インデックス投資や、米国株投資を勉強し、さぁこれから積立投資を始めよう!と思ったAさんがいるとします。

Aさんは
・資本主義経済は基本的に右肩上がり
・株式投資は参加者全員が勝つ事だって可能なゲーム
・優良個別銘柄やインデックス投資なら長期保有していれば高確率で利益がでる

ということは勉強してしっかりと理解しました。

Aさんは米国株指数の1つであるS&P500に連動するETF (インデックスファンド)への積立投資を、ある年の7月半ばから始めました。(下図の左端の時点)
10月までは ゆるやかに資産は増えたものの、それ以降の株価は急落。
その年の1月末には株価は少し戻したものの、まだ含み損状態。・・だとします。


※図はSBI証券のページよりS&P500指数のチャートをお借りしました。

こんな時Aさんは、このように考えてしまいがちです。

「2800以上の高値で買わなければ良かった・・」
「積立投資をもう少し遅く、12月後半から始めたらよかった」

はい。「いくらで買ったか」「いつ買ったか」を大変気にしてしまいます。
このように考えてしまうのは、投資初心者にとってはよくある事ですし、実際「いくらで買ったか」「いつ買ったか」の影響が大きいのですからある意味仕方のない事です。

日々の株価の変動により、不安になり「積立投資をストップしてしまう」という事さえしなければ良いです。



積立投資”中期以降”には「何を」「どれだけ」持っているかの影響が大きい

S&P500への積立投資をもう約10年続けているBさんがいたとします。

Bさんは10年以上前からS&P500への積立投資を行っています。(下図の左端の時点)
直近のピーク時点である10月にS&P500が史上最高値を更新した際には、Bさんの資産の評価額は3000万円ありました。
その後の急落でBさんの資産は一時2400万円にまで減ってしまった。・・とします。

※図はSBI証券のページよりS&P500指数のチャートをお借りしました。

Bさんは、Aさんと同じ株価の急落の影響を受けたのですが、Aさんのように

「2800台の高値で買わなければ良かった・・」
「積立投資をもっと遅く、この12月後半から始めたらよかった」

とは考えません。
考えるのであれば、このようなものではないでしょうか

「低リスク資産をもっと持っていたらよかった・・」
「株式比率100%で持っておくんじゃなかった」

はい。
このように、積立投資”中期以降”は「何を」「どれだけ」持っているかが重要になってきます。

 



低リスク資産割合は徐々に増やそう

私は、若い人の積立投資初期は株式100%でも良いと思っています。

なぜなら若い人は「人的資本」が豊富にあるからです。

 

※人的資本とは
たとえば今30才の人が60才定年まで働くなら、あと30年間つまり360回も給与所得が得られます。人的資本が豊富です。
しかし、55才の人の給与所得はあと60回しかありません。人的資本が豊富ではありません。

 

「人的資本」も入れると、積立初期は株式100%のポートフォリオでもその株式比率は小さなものになります。
しかし、年を重ねるにつれて人的資本は減ってゆきますので、株式比率を下げてゆく、つまり低リスク資産割合を徐々に高めてゆくことをおすすめします。



最後に

私は古典的な教えの1つ、株式比率は「100-年齢 %」,低リスク資産比率は「年齢 %」に従ってゆくつもりです。

古典的な教えだけを守っていくだけで株式投資はうまくいきます。

基本(古典的な教え)だけはおさえておきましょう。

アセットアロケーションも基本の1つ
アセットアロケーションを決めた時点で、投資成績の80~90%は決まると言われています。
アセットアロケーションが同じなら、買付時期などは長期目線では大した差ではなくなります。
当記事のAさんは買付時期や高値掴みした事を気にしていましたが、高値掴みなど、まったく気にする必要はありません。

 

配当金再投資も基本の1つ
配当金を再投資するというのも、基本の1つと言ってもよいでしょう。
私は高配当株投資をやっている訳ではないのですが、それでもその効果を実感し始めました。

 

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