投資で損をしないために大事な事　～成功談より失敗談～

株価が好調で儲かっている投資家が多い時はどうしても「資産が１億円突破しました！」とか「この１年でウン千万円，ウン百万円増えました！」などという成功談を目にする事が多くなります。

このような成功談を見聞きした時、特に投資初心者はその結果に憧れて、その投資家のやり方を真似する。という事をやってしまいがちです。
私は「成功談」は凄い人がいるもんだなー　と映画を見るような気分で楽しむことはあれど、それを自分が真似してやってみようと考えたりはしません。

映画を見たからと言って、例えば「JOKER」を見たからと言ってジョーカーの真似事をしたくなったりもしないのと同じです。

すみません、話が脱線してしまいました。

もしも、このブログ記事を読んでくれている貴方が「株式投資を勉強中」もしくは「投資手法が固まっていない初心者」なのであれば、参考にするべきは成功談ではなく失敗談です。

参考にするべきは「失敗談」である理由
投資の内容で例題
失敗を積み上げた先に成功がある

参考にするべきは「失敗談」である理由

成功談を参考にしてはいけない理由は、再現性が低いからです。
失敗談を参考にするべき理由は、再現性が高いからです。
（※再現性＝真似して成功する確率）

成功に実力や努力はもちろん必要ですが、タイミングや運、その時特有の背景など、さまざまなものがからみあっています。成功者が成功を振り返って語る「私が成功した理由」　実はこれすらも間違っている事が多いのです。

しかし、失敗は単純です。他の要素が何もかも完璧でも、致命的なミスが１つあれば失敗します。
ですから、参考にするべきは失敗談です。拾い集めるべきは失敗談です。

と言っても、失敗談であれば何でもよいという訳ではありません。
成功者が語る過去の失敗談を参考にしてください。
失敗者の失敗談も悪くはないのですが、失敗の内容が初歩的すぎて参考にならない事も多く、遠回りになる可能性があります。

投資の内容で例題

A社の株を数年前から大量保有していた事で、現在爆益を得ている投資家さんが居るとします。
この投資家を真似してA社の株を今からたくさん買えば必ず儲かるか？といえば、そうではありませんね。
また、この投資家さんが今後買う株を真似して買えば必ず儲かるか？これもそんな事はないという事もおわかりいただけると思います。

もっと具体的に言うと、
過去にIBM株への集中投資で成功した投資家の投資成績はその後も全員好調ですか？
過去にGE株への集中投資で成功した投資家の投資成績はその後も全員好調ですか？
成功した株から他の株に乗り換えて更に大成功した人もいれば
そこからはほとんど増やせていない人も居ますし
そこからは資産を減らしてしまった人も居ます。
この事からも、成功者のやり方をそのまま真似しても今後も成功できるとは限らないという事がよくわかります。

しかし、失敗談は違います。
・よく調べもせずに、その時に騒がれている株を買って結局は損した。
・無茶なレバレッジをかけた取引をやって、急落時に不安になり安値で手放してしまった。
・手数料(信託報酬，経費率)が何％もするファンドを買って、手数料負けした。

というように成功者の失敗談というのは、失敗した理由付きで表に出てきます。
成功者が、過去のコレは失敗だったという反省付きで表に出してくれています。