ナンピン買いがインデックス投資家に向いていないたった1つの理由

投資理論

 

久しぶりの緊張感

2018年2月3日現在、米国株にも久しぶりの調整がやってきています。

この調整がこの程度(S&P500で1日2%程度の下げ)で終わるのか、本格的な下げになるのか、はたまた暴落にまで進むのかは、わかりませんが、今米国株投資家の間にも久しぶりの緊張感が漂っているのは確かです。

私のような「S&P500インデックス積立投資家」は下げや暴落が来ようが、来なかろうがやることは毎月定額積立投資をするだけで、何も行動に変わりはありません。

しかし、先日の記事のコメントで「ナンピン買い」についての質問をいただいたということもあり、「ナンピン買い」について私の考えを記しておきます。

 

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「ナンピン買い」はタイミング投資

※まずはWikipediaより、ナンピン買いの解説を引用しておきます。

難平(ナンピン。 何品とも)とは、株式など相場の売買手法の一。 買い建てた後に価格が下落した場合、下値で買い増しすることで、1株あたりの買い値(平均取得価格)を下げる手法である。 平均取得価格が低くなることで、その後の上げ幅が少なくても、利益が出る・±0・軽微な損失で処分する等が可能となる。

もっと大雑把にいうと「ナンピン買い」とは

・下がって安いんだから、今のうちに(買えるだけ)買っておこう

という投資の手法です。

多くの個人投資家の「ナンピン買い」って、
①株価が下がる
②もっと下がる
③まだまだ下がる
④下げが緩やかになりアゲサゲヨコヨコの相場になる
⑤ちょっと上げ始める

この④や⑤で、※余裕資金を用いて株の買い増しをすることかと思われます。

しかし、この④や⑤で、株の買い増しをするっていうのは「今が底だ」とか「これからは上がるぞ」という様に相場を予測してそれを基に行動しているので、これは『タイミング投資』そのものなんです。

ですから、私はインデックス投資家には「ナンピン買い」は合わないと考えています。

しかも、この続き⑥が、
⑥上げ相場に転じる。 であれば、良いのですが、
⑥ここからさらに20%下げる。 というパターンもあります。この場合、投資家は金銭的にも精神的にもかなりのダメージを負います。

※あと、しっかりとアセットロケーションを組んだインデックス投資家であれば、そもそも『余裕資金』があまり発生しませんので、ナンピン買いできません。(生活防衛資金から捻出するというのは論外)

 

インデックス投資家はタイミング投資をあきらめた存在

インデックス投資家というのは誤解を恐れずに言うと、「タイミング投資をあきらめた存在」「相場をアウトパフォームする(出し抜く)のをあきらめた存在」です。

私もタイミング投資はあきらめています。
S&P500を出し抜くのはあきらめています。

このような「タイミング投資をあきらめたインデックス投資家」には「タイミング投資であるナンピン買い」は合わないのです。

※しかし、タイミングをとるのも投資の醍醐味の1つですよね。私はせめて少しだけでもタイミングをとるという投資の醍醐味を残したくて、ひと月の中では好きな日に買い付けするようにしています。

 

まとめ

「ナンピン買い」は「タイミング投資」なのでインデックス投資家の投資スタイルに合わない。

これが、ナンピン買いがインデックス投資家に向いていないたった1つの理由です。

※2018年2月6日記事訂正
訂正前は「リバランス」が「ナンピン買い」に代わる「攻め」の投資手法であるかのような記事を書いておりました。
「リバランス」は「守り」の手法であって「攻め」にはなりえません。
大変失礼いたしました。

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