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「海外ETF」と「投資信託」。S&P500投資を始めるならどっちがええの?
2019年7月、SPオヤジも使わせていただいている証券会社であるSBI証券などのネット証券会社各社は米国株買付の手数料の値下げ(手数料下限の撤廃)を行いました。
また、SPオヤジがS&P500への投資を始めた2017年時点と比べ、S&P500ETF(VOO)の経費率の値下げもありましたし、投資信託の信託報酬の最安値も変わりました。
と、いうわけで今回は
「海外ETF」と「投資信託」。S&P500投資を始めるならどっちがええの?
という記事です。
S&P500に積立投資を行うなら、投資信託と海外ETFとどちらで行うのが良いのか
では計算してゆきます。
条件は
・SBI証券で取引を行っている。
・購入して20年間はホールドする。
・為替は現時点の近似値:$1=¥108 で計算します。
・値上がりや、値下がり、為替変動は無考慮とする。
という、超大雑把なシミュレーションです。
2019年7月現在、S&P500 インデックスファンドで、私の考える低コストな投資信託代表は『eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 』です。 対して海外ETF代表は『バンガード S&P 500 ETF(VOO) 』ですので、この2つを比較します。
コストの基本情報
信託報酬(保有額に対する手数料みたいなもん)は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が0.162%、VOO(S&P500海外ETF)が0.03%です。
買付手数料は、eMAXIS Slimが無料(ノーロード)、VOO(S&P500ETF)が約定代金の0.45%(手数料下限なし/上限20ドル)
※以下、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の事をSlim
VOO(S&P500海外ETF)の事をVOOと呼びます。
ということで
1回の買付金額が少額ならSlimが有利。(買付手数料が無料だから)
そして長期保有するならVOOが有利。(信託報酬が安いから) ということは計算しなくてもわかります。
では、その分岐点がどこなのか? 探ってゆきます。
20年保有した場合を計算
バンガード S&P 500 ETF(VOO)の現在の近似値は、1株=$273=¥29,484
※$1=¥108 で計算
なので、29,484円分購入するとしてシミュレーションします。
・Slimは、(購入手数料:0円)+(信託報酬:29,484円×年率0.162%×保有年数20年)=955円
・VOO(海外ETF)は、(購入手数料:29,484円×0.45%=133円)+(信託報酬:29,484円×年率0.03%×保有年数20年=177円)=310円
Slimだと955円、VOOだ310円
という訳で、『1株分購入して20年は保有する』という条件で考えるとVOOが低コスト。
ちなみにその他の計算値
何年保有からVOOが有利になるの?
1株分購入であれば、
・3年保有まではSlimが低コスト。
・4年以上保有するならVOOが低コスト との計算結果となりました。
ですから
長期ホールドをする予定の人はVOOを買うべきです。
とはいえ
VOOは分配金が出るので再投資の手間&コスト&課税、自動積立ができない手間、ドル転の手間&コスト、などデメリットも多いです。
対して
Slimなら、自動積立を設定してあとはほったらかし。本当にほったらかしにできます。楽です。
しかし
1株保有だと20年でもたった645円の差ですが・・・
(前述の955円ー310円=645円)
10株(約29万円分保有)だと20年で、6,450円の差
100株(約294万円保有)だと20年で、64,500円
1000株(約2948万円保有)だと20年で、645,000円の差と結構な差になってきます。
ドル転をしてから海外ETFを買い付ける手間(デメリット)と、Slimならほったらかし投資ができるというメリットとを天秤にかけて、個々でどちらが良いかを考えて欲しいです。
※私個人の話をさせていただくと、ドル転も手間には感じませんし、海外ETFを買い付けるタイミングを測るのもそれなりに楽しんでいますので、VOOを選んでいます。
が、万人にVOOが向いているとは思いません。
Slimで積立投資を続けるのは非常に楽なので、私もおすすめします。
関連記事
以前にも、海外ETF対投資信託の比較記事を書いた事があります。
今回はこの記事の書き直しのようなものなのですが、たった1年ちょい前と比べても、手数料はさがりましたね。
大変喜ばしいです。
他にもいろいろと書いています。良ければ読んで行ってください。
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