Contents
卵は1つのカゴに盛るな
株式相場の世界では、先人が、その経験を基にして、さまざまな格言を残している。卵は一つのカゴに盛るなも、そのうちの一つである。
卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということ。
特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教え(=銘柄分散投資)。
※野村証券ホームページ 証券用語解説集より引用
もっと具体的に言うと、
資産は米国株だけに集中させるのではなく、他の先進国株や、新興国株にも分散させなさい。
更には、株だけではなく、債券やREIT(≒不動産)にも広く分散させなさい。
その方がリスクが分散できて良いですよ。と先人が私たちにアドバイスしてくれている訳です。
日本株で自己流で失敗してからは先人の教えに従うのが大好き
私は株式投資(日本個別株)は2011年から始めたのですが2017年になるまで「アベノミクス」という追い風がありながらも、年間収支がプラスになった事はありませんでした。(というか大損してました。)
なぜなら自己流でやっていたからです。(まさしく「雰囲気で株」をやっていました。)
そして2017年自己流をやめ、正しい投資方法(王道の投資方法)を勉強するようにしました。
そこで出会ったのが「分散投資」であり「インデックス投資」です。
それからは先人の教えに従うのが大好きになりました。
私は自分の投資の実力は、良い意味で人類最低クラスだと思って諦めています。ですので、現在の実力ではインデックス投資以外はやる気が起こりません。初心者のうちは先人の教えどおりにしておくのがいいんです。立派な先人の教えに従ってやるのが一番良いんです。
卵は1つのカゴに盛るな
この格言にもその時に出会いました。私は教えに従うべく8資産均等型等のバランス型投資信託の積立を検討しました。
(※8資産とは)
ここでは、広く一般的に言われる下記8つのことを言っています。
1:国内株式
2:先進国株式
3:新興国株式
4:国内債券
5:先進国債券
6:新興国債券
7:国内REIT
8:先進国REIT
しかしね、
しかしですよ
勉強すればするほど、この教えだけは「?」疑問が浮かぶようになってきました。
分散してない場合「そのカゴを落としたらアウト」っていうけど、
米国のカゴだけが落ちる事なんてあるのか?
米国株式市場というのは世界最大のマーケットで、その規模は他の市場を大きく引き離しています。
イメージ図にするとこんな感じです。
ですから、米国株式市場は他の市場にも大きく影響を及ぼします。
つまり、このカゴどうしは繋がっているんです。
イメージ図にするとこんな感じです。
ですから、米国株が落っこちる時はこんな感じです。
米国株に引っ張られて全てのカゴが落ちます。
(「ひもでつながってるので一緒に落ちる」って事が言いたい絵なんですが・・・。すみません、そう見えてます? ・・絵下手なんです。 想像力を働かせて優しい目で、そう見てください。)
私が米国株投資を始めた2017年以降だけでも米国株の急落は何回もありました、そのたびに米国株にひっぱられてあらゆる資産が急落しました。債券だってゴールドだって引っ張られて下げた日もあります。
逆に言うと、軽い小さいカゴが落ちても、米国株は大きいのでそれにつられて引っ張られて落ちたりすることはありません。
だったら米国株だけで良い
だったらパフォーマンスの良い米国株だけでええやん! そう思い、私は今の「S&P500のみに投資する」というスタイルになりました。
卵は1つのカゴに盛るな?? いや、卵はカゴの大きさに合わせて盛るべきです。大きいカゴにはたくさん盛るべきです。小さいカゴには少なくて良いです。小さいカゴにたくさん盛ると、ものすごく不安定になります。
もっと大雑把に言うと「一番でかいカゴに卵全部放り込んでおけ!」でも良いのです。
世界的企業ばかりの米国株を買うってことは、それだけで世界に分散投資してるという事です。
そんな大雑把な捉え方で大丈夫です。
最後に
書いた私でさえ「めちゃくちゃ大雑把に言ってるなぁ」という印象の記事になりました。ですが、細かい話は置いといて、初心者が大雑把に「分散投資」だったり「米国株が世界に及ぼす影響力」を捉えるためにはこんな記事があっても良いのではないかなと考えています。
関連記事です
S&P500への積立投資は、大雑把にやってても大丈夫なんだ。と、思えるシミュレーションです。
なぜなら10年間月間最高値を掴み続けても大丈夫なんですから。
上記は10年間のシミュレーションです。もう少し長期に積立シミュレーションをしたのが下記記事です。
コメント
分かりやすい「たとえ」ですね
落下した巨大な籠(アメリカ株式市場)に引っぱられ突如奈落の底へ引き摺り込まれた小さな籠(東京株式市場)。
(大暴落は連動するもアメリカの暴騰に無反応の日本株)
巨大な籠(アメリカ株)が、上昇しても小さな籠(日本株)がまだまだ地の底なのは、少々の上昇では長~い縄が、まだまだ たるんだまま 地底でとぐろを巻いてるから….なんでしょうね。
分かり易いとお褒めいただき、ありがとうございます。
本当に、我が国の小さな籠に繋がっているヒモはどういう仕組みなんでしょうね。
下げはお付き合いして、上げは置いてけぼり・・・。
うまい!かごのイメージもわかり易かったです。確かに米国株だけが調子よくて日本株は下がっていることなんて何度も経験しました。そして米国株が下がるときは日本株は倍の速さで下がります。今日の相場もそんな感じでしょう。
コメントありがとうございます。
「今日2019年3月25日」の日本株市場と米国株市場は、まさにそうでしたね。
米国株は日本株が下げても引っ張られて下がったりはしないが、
米国株が下がると日本株は引っ張られて下がる。
日本辛いですね