経済システムが栄えやがて衰えていくのにも一定のパターンがあり、現在は結構ヤバい

読んだ本

いつも投資ブログ「S&P500で資産形成」をお読みいただきありがとうございます。

筆者であるSPオヤジは、以前にブログ記事「アメリカが世界の覇権を握ったのには地理的な理由がある」を書いてから、少し世界史というか、世界の経済の歴史にも興味が出始めました。

という訳で、今回の内容は「投資」の話ではなく「経済・お金」の話ですが、お付き合いいただければ幸いです。


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国が栄えやがて衰えていく のにも一定のパターンがある

世界の歴史を振り返ると、『国が栄え、やがて衰えていく。』 これにも一定のパターンがあることがわかります。

その王道のパターンがこちらです。
①徴税がうまくいき富み栄える
②役人達が徐々に腐敗してゆく(役人達が私腹を肥やし、既得権益を守りだす)
③国の財政は悪化する
④国の財政を立て直すために、国民に重税を課し、国民の負担・不満は大きくなる
⑤国内の反乱もしくは、弱った所に外国からの侵略によって、その国(政権)は滅びる。

 

古代エジプトのファラオたちの政権が滅んだのもこのパターン

古代エジプトでは、ファラオたちが信仰する宗教の神殿(アメン神殿という宗教団体)だけは税金が免除されていました。
なので重税を課され税金が払えなくなった庶民はこの神殿に逃げ込み、土地や収穫物を神殿に差し出すことで税金を免れました。
これにより神殿が大きな力を持ち、ファラオ政権は弱り、ついには他国(マケドニアのアレクサンドロス3世)に滅ぼされてしまいました。

 

フランス革命もこのパターン

フランス革命前のフランス国王は多くの借金を抱えていました。
この国王は既得権益のある貴族や金持ち達には頭があがらず、税金は庶民に対して課すしかありませんでした。
貴族や金持ちを優遇する一方、庶民に重税を課す事から反発を招き、革命が勃発し、フランスの王政は崩されてしまいました。

 

このように、一部の金持ちや例外は優遇しつつ、その他大勢には重税を課すというスタイル(税収体系)はうまくいかないんですよね。歴史が証明済みです。

 

資本主義経済は続くのか!?

歴史で過去を学んだ後に気になるのは、やはり未来の事です。

現在うまくいっているようにみえる資本主義経済ですが、このまま続いてくれるのかどうか!?
というか、株価はこのまま上がり続けるのかどうか!?
大変気になります。

私はピケティの「21世紀の資本」を読んで、資本主義経済が終わるにしても、資本の分配が行われるにしても、別の体制に変わるには時間がかかるので、私が生きている間(あと50年)くらいは少なくとも資本主義経済は続くと考えるようになりました。

しかし、過去の経済システムが崩れてきた状況に、現在はよく似ているんですよね。

なので、ヤバい方向に進んだらヤバいとも考えています。

 

現在の状況は結構ヤバい

既得権益をもった貴族や金持ち達に対して、国の頭があがらなくなってきたら結構ヤバい。
というのは、過去の歴史から学びました。

実は現在、この状況に結構近いです。

現代の金持ちたちは、課税逃れの裏技を見つけています。
その一つが、タックスヘイブンです。

 

タックスヘイブンとは

税率の高い国から、軸足を税率の低い国へ移す事で課税を逃れるワザの事ことです。

金持ちにしか出来ない技ではないのですが、国際的に活躍している企業や金持ちほど、タックスヘイブンは行いやすくなるため、事実上金持ちだけの裏技になっています。

※ちなみにタックスヘイブンは直訳で「税金天国(税金から逃れられる天国)」と間違われがちですが、
ヘヴン=heaven=天国 ではなく
ヘイブン=haven=回避地,避難所 なので直訳は「租税回避地」が正しいです。

 

このタックスヘイブンがあるおかげで、国は国際的な企業には重税を課せられないでいます。
(重税を課すと、タックスヘイブンに逃げられてしまうため。)
金持ち企業に重税を課すことの出来なくなった国は、庶民に重税を課します。(消費税UPなど)

日本も、もうこの2019年10月に消費税アップ(8%→10%)されますね。

 

※前述のフランス革命より

『貴族や金持ちを優遇する一方、庶民に重税を課す事から反発を招き、革命が勃発し、フランスの王政は崩された。』

はい。

フランス革命が起こる前に、現在はよく似ています。

日本だけではなく、世界中の国がタックスヘイブンには頭を悩ませています。

タックスヘイブン以外にも例えば、GAFAなんかは力をつけすぎて、国レベルの力に近付いています。
(※Google,Apple.Facebook,Amazon)

国が、企業に頭が上がらない状況になりつつあります。

世界各国は、企業ではなく庶民に重税を課しつつあります。

なので、ヤバい方向へ進んだら今の体制(資本主義経済)もヤバいと考えています。



最後に

資本主義が終わる可能性はあると考えているものの、それに代わる経済システムが出来上がるには時間がかかります。

我々世代(現在30代以上)は資本主義を信じて大丈夫でしょう。
(だって、ピケティがそう言ってるから・・【注意!拡大解釈です】)

SPオヤジは、少なくとも2038年まではS&P500投資を続けます。

 

関連記事

ピケティの「21世紀の資本」は、おすすめ図書です。
(オヤジが読んだのは『まんがでわかる「21世紀の資本」』ですが・・)

 

参考書籍

今回のブログ記事を書く原動力になった本です。
私はオーディブル(amazonのオーディオブック)で聞いた(読んだ)のですが、めちゃめちゃ面白かったです。

経済(お金)の側面から歴史を切っていく展開に、興奮しました。

おわり。

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