相場が乱高下している時、素人投資家がやるべき事はただ1つ。バイアンドホールド

投資理論

私は、相場が乱高下している時に素人投資家がとるべき戦略はたった1つだけだと思っています。

それが「バイ&ホールド戦略」です。

長期投資をしている人の中に、バイ&ホールド戦略を知らない人はいないでしょう。しかし「買って持っておくだけだろ?」ではなく、これを深く理解しておくことがバイ&ホールド戦略の成功につながります。

「バイ&ホールド戦略」を「バイ(buy)戦略」と「ホールド(hold)戦略」の2つに分けて考えてゆきます。



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ホールド戦略-hold strategy-

日本語にすると「持ち続ける作戦」です。

この戦略がとりやすいのは「上げ相場」の時です。

2017年を例にあげると分かり易いですが、株を持っているだけで毎月その評価額が上がっていくので「持ち続ける」のは非常に楽です。

逆に「ホールド」がやりにくいのは、「下げ相場」の時です。2002年を例に挙げると、持っている株の評価額は毎月下がってゆく。よく「お金が溶けてゆく」と表現されますが、資産がどんどん減るのを我慢して持っていないといけないという大変つらい作業です。

 

バイ戦略-buy strategy-

日本語にすると「買い続ける作戦」です。

この戦略がとりやすいのは「下げ相場」の時です。

「え?上げ相場の方が買いたくなるけどな?」と思ったあなた。それは間違いです。「買う」だけの部分に注目すると「上げ相場=買い集めたい商品がどんどん値上がりしていく」になるので、上げ相場では買いにくいです。

※これでもわかりにくい方は、買い集めたい商品を「株」ではなく「色鉛筆」だと想像してください。全900色ある色えんぴつを毎月1本買い続けて、全色コンプリートするのが目標と想像してください。

逆に「下げ相場=買い集めたい商品がどんどん値下がりしていく」になるので、下げ相場では買い集め易い(非常にやりやすい)作戦になりますよね。
買おうかどうか迷っていた商品が、迷っているうちに値下がりしててラッキー♪ という経験は誰しもしたことがあると思います。それと同じです。

つまり、2008年のような「暴落」も「買い続ける作戦」をしている者とっては、めちゃくちゃラッキーな事なんです。

 

バイ&ホールド戦略

そして、バイ戦略とホールド戦略を合わせた、バイ&ホールド戦略を考えてゆきます。

上げ相場の時は、「買う(バイ)」のはとても辛いけど「持っておく(ホールド)」のはすごく楽。

下げ相場の時は、「買う(バイ)」のはすごく楽だけど「持っておく(ホールド)」のはとても辛い。

上げでも、下げでもどっちでも「メリット」と「デメリット」を同時に享受している作戦なのです。つまり上げ下げどちらの相場であっても、バイorホールドのどちらかの戦略が効いている。

相場が乱高下していようが、何だろうが、我々素人投資家が取るべき方法は1つ、「バイ&ホールド戦略」を続けていれば良いのです。



最後に

バイ&ホールド戦略を分けて考えたときの、バイ戦略のほうをしっかりと理解した状態で続けられるかどうかが、長期投資を続けるカギになります。

下げが辛くなったら、バイ戦略の「色鉛筆」の例えを思い出して「毎月安くなっていく」ことのメリット、「バイ戦略のメリット」の方に着目して考えてください。そして、ホールド戦略のほうはこの時はスッカリ忘れておく。ホールドをやめるのではなく「忘れておく」です。

短期的な下げや上げは、どうだっていいんです。続けることが大事です。

コメント

  1. 団塊 より:

    「バイとホールドを分解しちゃった…か」カルチャーショック…理系の発想を聞くと本当に驚かされる。
    たしかに言われる通りですね。購入したばかりの株がガンガン上がっていったとき、嬉しくて嬉しくて舞い上がるだけ。暴騰した株を買い足そうなど思いもつかない。

    ナンピン買い下がり → 破産 という大失敗は経験済み
    ….これに懲りたわけではないが(いやいや懲りたコリタ)ナンピンは避けてるが、つい「下がっては買い」を続けてしまった株が大暴落=評価損巨大 に ビビる。もっと下がるよなあ ← 今ここ

    ナンピンなど考えもせず定期的に株(ETF)を購入している人は、期せずしてナンピンしてるんですね、株式市場全体を。頭いいですね、これをアメリカ株式市場でやってる人は。

    • SPオヤジ より:

      コメントありがとうございます。
      はい。私は理系です。
      職業や出身大学など明かしていないのに、判るものなんですね。

      団塊さんのコメント力(私のブログの要約力)もいつもながらすごいと思っています。
      いつもありがとうございます。