投資信託(eMAXIS Slim米国株式(S&P500))と 海外ETF(VOO) S&P500投資を始めるならどちらが良いのか

分析・比較

2019年7月に『eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 対 S&P500ETF(VOO)』という記事を書いて、『「海外ETF」と「投資信託」S&P500投資を始めるならどっちがええの?』の比較を行ったのですが、この時点から更に、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬の値下げ、VOOの買付手数料実質無料化などありましたので、再度同様のシミュレーションをして確認しておきます。

と、いうわけで今回は

「海外ETF」と「投資信託」。S&P500投資を始めるならどっちがええの?

2020年2月バージョンです。




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S&P500に積立投資を行うなら、投資信託と海外ETFとどちらで行うのが良いのか

では計算してゆきます。

条件は
・SBI証券で取引を行っている。
・購入して20年間はホールドする。
・為替は現時点の近似値:$1=¥110 で計算します。
・値上がりや、値下がり、為替変動は無考慮とする。
という、超大雑把なシミュレーションです。

2020年2月現在、S&P500 インデックスファンドで、私の考える低コストな投資信託代表は『eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 』です。 対して海外ETF代表は『バンガード S&P 500 ETF(VOO) 』ですので、この2つを比較します。

 

保有コスト(信託報酬or経費率) の基本情報

※保有コストとは・・・(信託報酬or経費率とは)
大雑把に言うと保有額に対する手数料みたいなもんです。
特定の日にドカンと請求されるものではありません。
基準価格や株価に反映されているので毎営業日ちょっとずつ支払っています。
なので、私も支払った保有コストの額を正確には把握していません。


保有コスト(信託報酬or経費率)は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が0.0968%以内、VOO(S&P500海外ETF)が0.03%です。

買付手数料は、eMAXIS Slimが無料(ノーロード)、VOO(S&P500ETF)も実質無料(買付手数料を全額キャッシュバック)です。

※以下、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の事をSlim
 VOO(S&P500海外ETF)の事をVOOと呼びます。

ということで、現在この2つの差は保有コスト(信託報酬or経費率)の差だけとなりました。
という訳で、投資信託のSlimの0.0968% から 海外ETF VOOの0.03%を引いた0.0668%がその差となります。

 

20年保有した場合を計算

バンガード S&P 500 ETF(VOO)の現在の近似値は、1株=$310=¥34,100
※$1=¥110 で計算

なので、34,110円分購入するとしてシミュレーションします。

・Slimは、(購入手数料:0円)+(信託報酬:34,100円×年率0.0968%×保有年数20年)=660円

・VOO(海外ETF)は、(購入手数料:実質無料)+(信託報酬:34,100円×年率0.03%×保有年数20年)=205円

Slimだと660円、VOOだと205円

という訳で、『1株分購入して20年は保有する』という条件で考えるとVOOが455円だけ低コスト。

 

ちなみにその他の計算値

先程の計算の通り、保有コストの安いVOOのほうが、保有手数料ももちろん安くなりますので、大量に買付をして売買をせずに長期ホールドをする予定の人は海外ETFのVOOを買うべきです。

とはいえ
VOOは分配金が出るので再投資の手間&コスト&課税、自動積立ができない手間、ドル転の手間&コスト、最低購入単価が3万円以上する【2020年2月時点】などデメリットも多いです。

対して
Slimなら、自動積立を設定してあとはほったらかし。本当にほったらかしにできます。楽です。分配金も投資信託の内部で再投資してくれるので分配金にかかる税金面でも投資信託のほうに分があります。あと、100円から売買できるので、非常に小回りが利きます。月に投資に回す額が5万円以内なら迷わずSlimが良いです。

 

しかし
1株保有だと20年でもたった455円の差ですが・・・
(前述の660円ー205円=455円)

10株(約34万円分保有)だと20年で、4,550円の差
100株(約341万円保有)だと20年で、4万5,500円の差
1000株(約3410万円保有)だと20年で、45万5,000円の差と結構な差になってきます。

 

この金額の差と少額から買付ができるメリット・できないデメリット、ドル転をしてから海外ETFを買い付ける手間(デメリット)と、Slimならほったらかし投資ができるというメリットとを天秤にかけて、個々でどちらが良いかを考えて欲しいです。

 

※私個人の話をさせていただくと、ドル転も手間には感じませんし、海外ETFを買い付けるタイミングを測るのもそれなりに楽しんでいますし、月間にそれなりの額を投資に回せていますので、VOOを選んでいます。
ですが、万人にVOO(海外ETF)が向いているとは思いません。
Slimで積立投資を続けるのは非常に楽なので、私もおすすめします。
私もNISA枠を使い切るなど、少額投資をする際は私もSlimを購入しています。




関連記事

以前にも、海外ETFと投資信託の比較記事を書いた事があります。

2019年7月時点は今とはまた違う差がありました。ご興味のある方はどうぞお読みください。

 

 

更にその前に書いた記事です。この2017年11月時点と比べると、投資信託の信託報酬はホント下がりました。素晴らしいです。

 

 

当ブログに初めて訪れた方がおられましたら、ぜひこちらの記事は読んでいっていただきたいです。

 

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コメント

  1. 匿名 より:

    あっ、名前は公開されると困ります、、、

    • SPオヤジ より:

      実名だったんですねw大丈夫です!間違えてあげてしまわないよう削除しておきました。

      いつも楽しく読んでいます。
      38歳会社員です。
      VOO分配金の税金が考慮されてないように思えました。あるいはあまりにも少額だから試算に値しないという意味でしょうか。

      コメントありがとうございます。

      おっしゃられる通り税金は考慮していません。
      また信託報酬の実質コストも考慮していませんし、その他株価の変動なども無視しているような大雑把な記事です。

      「S&P500投資をするのに、海外ETFか投資信託かで悩む必要はない。ほぼ変わらない。」

      これが初心者に伝わればと思い書いた記事です。